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その1より・・・
子どもはクラスの中に先生が作っている「規律」を感じ取る。
何か悪いことをした時先生はよく見てるな。先生はこのことに気づいているかな。あらゆる場面でそのことを感じながら学校生活をしている。
AがBをたたいたという事象
その1ではつい手を出してしまうA本人が「手を出す自分」に気づいていない場合それをまず気づかせる手順を示した。
その2では
・たたいてしまったことにAが気づいている場合
を考える。
【Aとの1対1の場】
T: 先生に何か言うことあるかな?
A: ・・・
T: たたいてしまったの?
A: ムカついた
T: ムカついたんだね。
A: ぼくのノート見てきたから
T: ノートを見られて嫌だったんだ。たたいたことはどう思ってる?
A: 悪いと思ってる。
T: じゃあそのことBちゃんに伝えようか。
「あやりなさい」「暴力はダメだ」「手を出した方が悪い」とあまり何も聞かずにいきなりAを呼び出して叱るのは後々問題を大きくする。たかが「BがAのノートを見て それが気に食わなくてAがたたいた」こんな小さいと思われることでも結構問題を含んでいる。思わぬ方向に行って保護者を巻き込むと
「先生は何も聞かずわが子が悪いと決めつけた」と収拾ががつかなくなる。
背景にはこんなことがある・・
Bはノートを早くスラスラと書ける。Aはノートをスラスラ書けない。そして遅いなとBがAのノートを覗き込んだ。Aはスラスラ書けない自分にイライラしている。いつも家でも「ぐずぐずしてる!」と言われている。・・・・・
しかしこのことが偏った形で保護者に伝わると
「1年生の時からうちの子をたたいていじめてた」
「幼稚園時代からうちの子がのんびりしているのをバカにしてきた」
となる。
でも問題はそこではない。Aは自分につい手を出してしまうくせがあることを認識すること。そしてついそうなったら素直に謝ること。この2つを学ばせる。
Bは自分が優位に立った時手助けしよう。声をかけよう。そっとしておいてあげよう・・そういう気持ちを持つこと。そして相手に手を出された時痛かったよと伝えること。この2つを学ばせる。
こんな事象が毎日クラスの人数分だけ沸き起こってくる。しかし1つ1つは別物のように見えてもよく似ていることが多い。相手のことをどれだけ考えて生活しているか。この価値につながる事象がほとんどである。
個人名を言わずにお話としてクラスに話すと効果がある。
私も同じことがあった。
僕もよく似た性格だと
身に沁みる子が多くいるはずだ。
みんな未熟だけれどみんなで育っていこうね。を合言葉にしよう。
こういう先生の地道な指導がクラスの確固たる規律をつくる。