崩れないクラスをつくる。

空は夜明け前が一番暗い。壁に当たっても前へ!

小学校の先生に向けに学級経営のポイントを紹介します。

自己肯定感を育てる。その2 小学校高学年 分数問題から


空は夜明け前が一番暗い。 壁にあったっても前へ!

授業で自己肯定感を育てる一つの方法として「挙手できるようさせること」があると思います。発表できる子は自己肯定感を少し持っている子だと思います。

しかし子どもたちがなかなか発表しないという悩みを持つ先生はとても多いです。

特に高学年で

「よほどでない限り挙手しないんです」・・とか

「特に算数に対しては意欲が低下しているんです」・・と嘆く先生

原因は通分・約分のつまづきからだと考えられるそうです。もともと自分の考えに自信がない上に高学年算数では難しい領域がのしかかります。上の学年になればなるほど「あー昔のように手をあげられなくなったなあ・・・」と自信をなくしていく子をよくみるようになります。どうやってたくさんの子どもたちを挙手できるように育てたらいいのでしょうか。

 挙手発言の様子を次の授業から考察しましょう。

 

本時の目標

分数➗整数の除法計算の仕方を考える。

 

展開部分

問題

1/5 kgのねんどを3人で等分します。一人分は何キログラムになるでしょう。 

T:   Kgはなんの単位ですか? 

ほとんど全員挙手。

T:   1/5 kgなのは何ですか?

全員挙手。

T:  この問題の答えはどのくらいになるか予想しましょう。

7人挙手。

C:  1/5kgより小さくなくなる

T:   ではどんな方法で求められますか?

8人挙手。

C:  面積図に色をぬって答えを求める。

C:  数直線で考える。

C:  分子と分母に同じ数をかけて3で割れるようにすればいい。

 

T:  では自分で求めてみましょう。

 

この答えが1/15になることが最も分かりやすいのは面積図だ。(図1)

f:id:You-will-find:20190917061922p:plain

 縦にスパッと3つにわる方法。分割が15になり分母が15になる。数直線は3つにスパッと割れない。だから分かりにくい。

 

f:id:You-will-find:20180815162628p:plain

しかし子どもたちの中には数直線で考える子が結構いる。この場合どこに5✖️3の考えがでているのか?目盛の区切り方である。図は使わず式だけで考えようとする子も多い。

 

T:   自分の考えを発表できる人はいませんか?

3人挙手。やはり相当自信がなさそうだ。

しかしここで先生は発言をしっかり支援して授業を進めていく。

 

①  式で考えた子とのTC 

T:   C1さんはどの方法でしましたか?

 C1:  式で考えました。

T:  考えを話してみてね。まず?

 

f:id:You-will-find:20180815162936p:plain

C1:  まず・・1/5の分子の1は3で割れないから分子と分母に3をかけて3/15にします。

T:  なるほど。分子分母に同じ数をかけても変わらないものね。1/2と3/6は同じだものね。約分して同じだったよね。

C1:  ・・・ 3/15の分子をを3で割ると1/15になる。

T: (3/15の面積図をかき1/15部分を色でぬる。)

    

② 面積図で考えた子とのTC

 C2:  1/5はこの部分。(色をぬる)これを3で割るときこの色をぬった部分は縦に線を入れると3つに分けられます・・・・

T:    等しく分けるから等分ですね。

 ・・3つに等分すると広さが1/3になってここが1/5÷3の部分になります。これは全部の広さを5×3の15で分けた部分だから・・・

T:     15に等分した1つ分ということだね。単位分数と言います。・・・だから1/15になって答えは1/15kgになります。  C1とC2の二人の考えで共通するのは・・この問題は5✖️3の考えが出てくるということだね。

 

まとめ ふりかえりをする。

 

 【授業の考察】

 授業の最初の発問は全員が答えられるような簡単な発問を用意しとにかく手をあげる動作をさせましょう。

使うべき用語を黒板に提示しこれを使ってペアで話すように促してみましょう。この授業では次の算数用語カードを黒板に散りばめます。

 

分数 わる わられる

等分 面積図 数直線

通分 約分 単位分数

 この用語を使って発言できるようにあらためて1つずつ説明し意味を明確にします。これを授業の導入に行います。授業でこの用語を使った子を「使えたね!」と大いに褒めます。

 核心のキーワードを画用紙に前もって書いておき共有します。授業で子どもたちから出てきた考えは数直線でも式でも面積図でも絵でもどんな方法でも5✖️3の考えが出てきます。全体で共有する場では5✖️3の考えがキーワードでありそれが各考えのどこに潜んでいるかを明確にあぶりだしていくことです。それは初めのうちは先生がしてあげなければならないと思います。挙手して発言した子をとことん支援する。そして発言しても先生が必ず支援してくれるという信頼を獲得するのです。そして1時間1時間「わからせること」が子ども達の自信につながります。この授業では分数の割り算が逆数のかけ算になることを一般化します。

こちらの場合でも・・この視点でも・・同じことだということが一般化です。45分では定着しにくいが同じ方法で様々な分数の割り算でも繰り返して一般化するのです。

 

全体で共有する場がうまくいけばペア交流やグループ交流で子どもたちが少しずつ自分の力で共有できるようになり共有できれば自信がつきます。

 挙手しない子が挙手するようになるためにはいろんな方法があります。しかし根本は自分の意見に自信を持たせる・・つまりわからせることを続けることです。そして1つ1つの授業で使う算数用語を自由に使えるようにすることが近道だと思います。

 

そしてどの授業にも言える最も大切なのことは・・間違えた答えをどんどん奨励しわからないところを伝えたら大いに評価し「どの子にもわかるように準備し支援し続けるよ」という人権感覚あふれる先生の姿を表現することだと思います。地道に実践を続ければ氷が溶けていくように子どもたちは挙手しだします。

 

授業は難しい。

先生がんばれ!

明日も元気で!

 

 

www.jyugen.work

 

 

you-will-find.hatenablog.com

 

 

you-will-find.hatenablog.com