先生と子どもの距離は近い方が良いと思うのは間違いです。
「先生赤ペン貸して」「忘れたの?」「昨日筆箱から出して入れるの忘れた」「ちゃんと明日は持ってきてよ」「はいはい。」「そこのペン立てに入ってるから」
このやりとりは完全に逆転しています。でもこのような先生と子どもは本当によくあることなのです。先生が親切のしすぎで、あるいは嫌われたくないからといって、このような言い方を放置すると知らない間にこの逆転のやりとりが横行します。もし子どもの前学年でこれが許されていることを察知したら、すぐさま全体に話をして先生と子どものマナーやお互いの言葉遣いに気をつけて会話するように伝えましょう。
次に逆のパターンもあります。
指導に対して「先生 パワハラじゃないの!」と安易にいう子が出ていたら、それまでの先生と子ども双方がお互いの間に「あるべき川の存在」を軽視しているか無視している証拠です。安易にこのような発言が出るのは
先生が子どもとの信頼関係をまだ構築できていない。
子どもが先生との間に「あるべき川の存在」が必要ないと思っている
という2つのポイントがあることを意味しています。すぐに次のチェックをして先生と子どもの距離を再構築しましょう。
・先生は自分の言動が横暴な言葉や脅しに近い言葉になったことはないか思い出す。
・先生は学級指導中の自分の言葉を録音して権力を振りかざす方に近づいていないかをチェックし改善する。
・先生は人権的に間違った認識を持っていないか書籍を読む。
・子どもの先生に対する言葉が適切かどうかをチェック。よくない場合は「言い直しルール」にすると伝え継続する。
・クラス全員で「言い方間違いだよ」とチェックし合い改善する。
・1ヶ月経ったらもう一度やり取りの録音を取り双方の改善できているか評価する。
先生は自分磨きを怠ってはいけません。相手はまだ幼い子どもです。先生に修復の気持ちさえあれば良い方向に向かうものです。それがこの仕事の醍醐味といってもいいかもしれません。