崩れないクラスをつくる。

空は夜明け前が一番暗い。壁に当たっても前へ!

小学校の先生に向けに学級経営のポイントを紹介します。

学級経営の重要ポイント 叱る。その1


空は夜明け前が一番暗い。 壁にあったっても前へ!
子ども達を叱る場について一切のきれいごとは抜きにして考えたいと思います。
先生がそこに存在するだけで子ども達がピリッと引き締まる。常にそうであればいうことはないですね。低学年のうちは先生の言うことは絶対と思っているので、大概言うことは聞いてくれます。しかし4年生ぐらいから周りのいろいろなことが見えてくると(それは成長に証なのですが)そうはいかなくなってきます。
叱る行為はお互いに気持ちが良いものではないのでその後の関係にリスクを伴います。その子どもとの人間関係が悪くなるかもしれませんし嫌われるかもしれません。叱る側に勇気が必要です。先生自身に勇気が沸くようになるには叱ることがこの子のためになる、意義があると信じなければなりません。そして叱るには技術と準備が必要です。
子どもの善悪は大人が育てるものです。ほとんど家庭や学校で学んでいくのです。もちろん褒めることからも善悪は学べますが。今力を入れるべきとされている道徳の授業で学ぶのではなく、人と人とのお付き合いの中での具体的な行動から学んでいくものです。それと同時に道徳の授業や書物などで再認識するわけです。
叱る人は学校では先生です。ですから先生になった以上叱ることと向き合い叱る技術を体得しなければなりません。ここでは叱る技術について3つのことを述べたいと思います。
 

1.   よくない行動に対し全て同じテンションで叱ってはならない。

 今からいくつかのよくない行動を示します。これに大中小3段階をつけてみましょう。先生自身の価値観が問われます。最も許せない行動は大、些細なことなら小です。

授業中に関係ないことを喋る
故意に授業中に関係ないことを喋る  ○
次の行動にすぐに移さない
故意に行動を遅らせる  
忘れ物をする
故意に忘れ物をする  
提出物を出さない
宿題をしない
当番活動をしない
故意に当番活動をしない
チャイムを守らない
故意にチャイムを守らない
授業に出ない  ★
公のものを壊す  
故意に公のものを壊す  
友達に意地悪をする  
先生に意地悪をする
悪口を言う  
先生の悪口を言う
ものを盗む  
遅刻する
マナーを守らない  
廊下を走る  ●
故意に遅刻する
特定の人をいじめる  
計画を立てて特定の人をいじめる ●
ゴミを拾わない
故意にゴミを落とす  
食べ物を粗末にする  
嘘をつく  
危険な行為をする 
暴力を振るう  
自傷行為を行う   ★
計画的に暴力を振るう ★ 
卑猥な言葉を発する  
卑猥な行動をする  ★ 

 3段階大中小の数はどのようになったでしょうか。多分先生によって随分違う結果になると思います。また「もっとあります!」という先生もあるかもしれません。それはさておき、このような行為があった場合、先生の叱り方も3通りにします。

叱り ・・・・・
 普通の声でキッパリと一言「これは良くないな」
 「はい」「気をつけなさい」
叱り ・・・・・
 比較的大きい声できっぱりと「これは良くないな」
 もう一言付け加える 
 「ごめんなさい」を伝えるまで続ける。(日付を中身をメモしておく)
叱り ・・・・・
 一喝して即座に行為を止める。クールダウンさせ話を聞く。
 自分の行為について分析させる「ごめんなさい」を伝えるまで続ける。
 これからの約束をする。(日付と詳細を記録しておく)
 

 (関係機関と相談の上関係機関とともに指導する場合もあります。上の★)

35個のよくない行動のうち仮に3段階の数を数えると大きく一喝するべき場合は少ししかありません。命に関わる行動です。(上の●)
 
相手に謝るべき行動とその必要のない行動(うっかりミス)があります。それを冷静に分けて対処すると子ども達はしっくりと納得します。
またこの行動が二重三重に重なる場合があります。その時はきちんとどう悪かったのか説明することが大事です。

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例えば・・・・・・
Aが友達Bの落とした鉛筆を拾って、ふざけて友達の手に鉛筆で怪我しないように加減して刺していたずらしたとします。イタッといったBに対してゲラゲラ笑ったとします。

 この行動が授業中だった時はその場で注意し謝らせます。罪は授業中に関係ないお喋りをしたことと友達にいたずらをしたことの2つです。

しかしこの鉛筆で刺す行為が、もし手ではなくほっぺたに刺したなら、これは最悪の場合顔を背けたりして目に入ったらBの失明につながります。叱りですが、叱りにつながりかねない行為だと説明し謝らせないといけません。失明した場合その子の一生に関わることだから、最悪の場合あなたの保護者がBの保護者に土下座して謝らないといけなくなることがあるんだよと、全体の場で他の子にも伝わるよう叱ります。
子ども達はこの先生の叱り方に納得すると思います。あとでAを呼び出してこれこれはダメだったよでは効き目が半減しますしあの事件はどうなったのか子ども達は知らないままになります。小さな不安が学級に生まれないよう一人の失敗が全体の学びにつながるよう叱ることが大切です。
 
 
 
 
 
 
 
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