4月初日・・・・
印刷のインクの匂いのする真新しい教科書を配っているとき、先生と子ども達は、お互い緊張気味に言葉を交わします。「担任した前の学年の子ども達はとても気になるけど、今日からこの子達とやっていくんだ・・。」
縁があって出会った子ども達と共に成長するために「決してボタンのかけ間違いのないように」「この子達に心から信頼してもらえるために」・・・そんな思いでスタートします。
教科のカリキュラムや行事をこなすことは各クラス同じですから同僚や先輩に相談しながら進めることができます。しかしそれ以上に個々のクラスの独特の問題が日々生じます。これは一人で解決しなければなりません。
スタート直後から孤独な戦いが始まります。子どもや保護者との関係がギクシャクしても「まだ一人でなんとかできる。」と頑張ります。そして先生ご自身の心や体に変調が現れどうしようもなくなった時、管理職に相談すると必ず言われることは「なぜ、もっと早い段階で報告・連絡・相談できなかったのか。」でした。
37年間、私は「崩れていく学級」をたくさん見てきました。心を病んだ先生とその傍で平気で荒れている子ども達の関係を見てきました。悲しく重苦しく耐えがたい光景です。先生は一生懸命なのになぜこうなるのか、先生と子どもと保護者の関係をずっと考えてきました。
また「荒れかけているクラス」をどう救うかについても取り組んできました。多くの先生方、管理職の先生方、教育委員会の方々と意見交換してきました。その中で見えてきたことは、
荒れないクラスにはそれなりの理由がある・・ということです。
ブログ「崩れないクラスを作る」は孤独に戦う先生方の学級経営をサポートします。
内容全てを鵜呑みにするのではなく先生ご自身の学級経営を確立するための参考にしていただき、ぜひ先生オリジナルの「崩れないクラス」を作っていただきたいと願っています。