崩れないクラスをつくる。

空は夜明け前が一番暗い。壁に当たっても前へ!

小学校の先生に向けに学級経営のポイントを紹介します。

騒がしいクラスをなんとかしたい。


空は夜明け前が一番暗い。 壁にあったっても前へ!

クラスの私語が多くて悩んでいる先生は以外に多いです。

「静かにしなさい!」と言っても聞いてくれず、1分したら元の騒がしさ。おかげで授業は進まず困っているという具合です。

特に先生になって間もない時は、ほとんどの先生が「私語が多い」と言います。

この問題を授業を受ける立場になって考えてみましょう。

 

 騒がしいクラスをなんとかしたい

1. まずは先生の人的環境

失礼ですが、騒がしい教室は必ずと言っていいほど先生も騒がしいです。子どものボリュームよりも上を行こうとばかり、大声で注意しています。この先生の怒鳴る癖は逆効果です。子ども達は先生の怒鳴り声を聞くと余計興奮します。まず先生自身の人的環境を変える決心をしましょう。

まず先生ご自身の言葉を減らし、怒鳴らず、非言語を使う指示を増やします。初めは相当肝を据えないといけませんが慣れたらなんてことないことです。先生が子ども達の目に「言葉少ない静かで毅然とした姿」に映るように努力しましょう。

クラスの中には言葉の意味理解が苦手な子どもがいます。このような子は長い説明は嫌いです。先生が話している意味がよくわからないからです。英語がわからない子が字幕なしで映画を見るような場を想像してください。

また一方イライラしたり焦燥感を常に持って生活している子もいます。このような子は先生の長い説明や細かい指示が煩わしく反抗心を持ちやすいと言われています。そういう多様なタイプの子が先生が思っているより多く隠れていることを忘れてはならないのです。

また、先生自身の歩く音、給食の食器を置く音、ドアの開け閉めも静かに行い、「先生は雑音が嫌いな人」だと印象づけましょう。

先生の心構えができたら次のステージへ。

2. 「音ゼロ」を定着させる。

子ども達に「音ゼロ」を体感させます。これはとても効果的。

T: 今から「音ゼロ」を作ります。今から一言も喋ってはいけないしどこかを触って音を立ててはいけません。これもダメです。

人差し指で教卓を1回触る。

子ども達は「えー!無理ー」といいますがすかさず

T: シーンとする「音ゼロ」の「無」の状態にこのクラスがなれるかどうか試します。では行くよ。1・2の3音ゼロ

と手をパンと叩いてシーン・・1回目は、3秒ぐらいでわざと音を立てたり、咳をしたり、クスッと笑い出したりするので・・

T: はい失敗です。・・・テイク2(two)12の3音ゼロ!・・

ごちゃごちゃ言わずキリッと短く指示。

これを繰り返してシーンと15秒ほどできたらパンと手を叩いて

T: はい、やめ! できた。エライ!

と褒めた後このように話します。

T: このクラスが音ゼロで無音状態になったら、不思議と教室の外の音が聞こえてくるんです。聞こえたら静かに手をあげてね。12の3音ゼロ

子ども達は次々に手をあげます。

T: さあ聞こえた人に何の音が聞こえたか言ってもらおうか。

C: 向こうの校舎のまるまる先生の声が聞こえました。

C: 体育館でどこかのクラスが体育で何か叫んでるのが聞こえた。

C: 風の音 さわさわって。

C: 向こうの工事現場の音

C: 多分配達のバイクの音

T: すごいね。こんなに聞こえたんだ!成功です。みんなは「音ゼロ」が作れるクラスになりました。

ほんとはなってないのですがこう言って暗示にかけます。

T: 「音ゼロ」が作れたからもう大丈夫。これから先生が「音ゼロ!」と言ったら今のような無音状態にします。これは約束です。

と宣言します。真剣に厳しくはっきりと行ってください。すると子ども達に入ります。

この後、毎日3回ほど「音ゼロ」を使います。多発は禁物です。

3. 言葉を削る。非言語で指示。

授業中は発問は繰り返さず、発問の後質問を受けたら以後はささやきを拾わないことを徹底しましょう。また発問と答えの間を少し時間を置いてうなづいたりするだけで落ち着きます。畳み掛けるように発問指示することを控えます。

また、授業中の発問の時と指示の時のトーンを区別します。発問は少し大きく、指示は囁くように発します。

そして必ず毎時間、静寂の時間を作ります。鉛筆の音だけが響くような時間です。例えば書く活動、黙読、ノートにまとめる、机の整理など何でもいいので、「音ゼロ」に近い時間を作るのです。

その時、黒板に音ゼロの時

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を示すようなカードを貼って非言語の指示を出します。少しでも声を出したらその子の席へいき、トントンと肩を叩いて黒板のカードを真剣な顔で指差します。

 

非言語の指示は例えば声を出さないOKサイン、声を出さない先生の感情を表す承認の動作や、どこかの場所を指差すような動作などがありますが、先生独自の工夫をされてオリジナルの非言語を作ると楽しいです。机間指導もできるだけ非言語がいいでしょう。

4. 終わりに

子ども達に対してこのような価値を根気強く示し続けると、先生のアイコンタクトやジャスチャーだけで音を出さないでというメッセージが伝わるように変わってきます。

なぜこのような方法が効果的なのかというと、理由は子ども達の特質にあります。子ども達の中には特別な権威を持つ人に反抗しがちな子がいます。また突然怒鳴られるとパニックになる子もいます。聴覚に困難を持つ子にとって大声は音が割れ内容が聞き取れなくなります。これらの子ども達は過敏ですのでより大きな反応を示し興奮に火をつけてしまうのです。

先生は大きく静かで子ども達の未熟な興奮を包み込む存在であり続けましょう。

 

 

 

 

 

このような子に届くためには簡潔に「さあやってみよう。5分後に結果を聞くからそれまで音ゼロね。」を声をかけ5分間黙る。